平成・令和の仮面ライダー22作品を全部完走した話
タイトルまんま。
平成から令和の仮面ライダー22作品を全部観た。
2000年から2020年までの歴史を約1ヶ月半で駆け抜けた。どうかしてる。
なぜそんなことになったのかという理由は色々なことが重なった結果、としか言いようがない。
しかし、おかげ様ですっかりライダーのファンです。
ライダー谷間の世代なので、幼少期の思い出はRXのショーを近所のスーパーまで見に行った記憶がなんとなくある程度。
おそらく同時上映の戦隊目的で真、ZO、Jは映画館に行ってる。パンフレットがあるので間違いない。でも記憶はほぼない。
戦隊モノにはかなりお世話になってて、武器系のおもちゃも何個か持ってた。サンタにもねだった。
ライダーお休み期間中に放送されていた特撮にもそこそこお世話になった記憶がある。ブルースワットとかジャンパーソンとか。
大人になってからは母親きっかけでアギトだけリアタイ。
そんな感じの特撮レベルであった私が、完全な自己満足で今から22作品すべての感想を書くぞ!
このブログをきっかけにライダーファンが増えたらとか、布教しようとかは全然ない。
ブログを読んだ感想の正解は「そっかぁ、よかったねぇ」です。
読んでくれるだけでいいんだよ・・・。
興味を持ってくれたらもちろん嬉しいけど・・・。
「ダースベイダーはルークのお父さん」レベルのネタバレはさすがに避けるけど、今後視聴する予定があって、とにかく事前情報を入れたくないタイプの人は注意してね。
有識者の人は「わかってない!」って思うところもあるかもしれないけど、いい感じに優しく見守ってね。
じゃあ、始めるね。
【平成18作目】 仮面ライダーエグゼイド
〜全ライダー大投票音楽部門「EXCITE」1位おめでとうございます〜
前述のとおり色々なことが重なった上で、日曜のお楽しみである関ジャムを見ていたところ、主題歌であるEXCITEが番組内で取り上げられた。
「あー、この曲かっこいいよねぇ、終盤のシーンでこの曲流れてきたら最高だろうなぁ」
思い立ったが吉日。そう、私はすぐやる課のヲタク!Huluにアクセス!!
最高だろうな、と思ったら自ら最高になりにいくしかない!!
こうして私の仮面ライダーマラソンは幕を開けた。もちろん、この時はまだマラソンの予定はなかった。
22作品を全完走してみれば、最初にエグゼイドを見たのはなかなかに良いチョイスだったのかもしれない。
人様への1作目には私は推さないけど、ノーアドバイスの流れで選んだにしてはバランスの取れた作品だったと思う。
なによりかなりのパワープレイながらもハッピーエンドなのがよかった!
ハッピーエンドは初心者に優しい!!
今や定番の複数ライダーも、多すぎず初心者でも個々のことをちゃんと把握できる程度の数。これが龍騎とかセイバーだったら確実に混乱してた。
パラドのくだりもよかったんだよなぁ。今後もこのポジションのキャラクターはちょこちょこ出てくるし。
ライダーあるある要素がどれか突出するでもなく、満遍なしに含まれてたんじゃなかろうか。
変身時の「アイムア仮面ライダー」が非常にお気に入りの私。でも後半全然言ってくれなくて寂しかった。
本当に寂しかった。
発表時に世間を騒がせたレベル1の姿もちゃんと重要な役割を担ってるだよ。
マジで激熱展開だった。初期変身フォームって終盤ほとんど出てこなくなっちゃうんだけど、立ち返ってくれる作品は加点対象。
シュッとした見た目になるレベル2も仮面ライダーっぽくない見た目だけど、エグゼイドは全体的にカラフルで可愛いので好き。
グッズやミニキャラにした時に映えるんだよね。
最初に手を出した作品っていうこともあって、ちょっと別格になってるかも。
次のライダーはこれだよ!の演出はエグゼイドが1番興奮した!
ビルドの存在もデザインも知ってるのに「次はこんなライダーなんだ!」って本気でワクワクしちゃった。
作品中のアイテムの使い方として100点!
【平成11作目】 仮面ライダーW
〜初心者に優しい。菅田将暉もいる〜
新しいコンテンツに手を出そうもんなら、有識者たちがめちゃくちゃプレゼンしてくれるのが私のTL。
囲い込みがとにかくすごかった。
そんなわけで内容もいいとのことだし、菅田将暉がいるし、菅田将暉がいるので2本目はWにしました。菅田将暉がいるので。
初めてのライダーにはもってこいの作品では?と思いなら視聴。
ライダーは2話1セット構成のパターンが多く、Wは各話のタイトルでそれがよりよくわかるようになってる。
主人公たちが探偵事務所をやっているという設定も、1つ1つの依頼や事件を片付けていくことに流れができて、内容を整理しながらきちんとストーリーについていきやすい。
事件が解決すると主人公の左くんが報告書を書いてくれるので、一件落着なのもよくわかる。
各話で単発のゲストキャラがいることが常の作品だから、毎度人物相関図を出してくれるのも非常にありがたかった。
あと、初心者の感覚として意外だったのが最初から仮面ライダーであるという設定だったこと!
基本は全部「お、俺が・・・仮面ライダー!?」みたいなパターンだとばっかり・・・。
とにもかくにも観やすいし、いまだに人気あるのも納得という作品だった。
立木文彦さんの声で流れるガイアメモリの音声もクセになる!
マキシマムドライブの連打は最後まで笑っちゃったけど。
これから誰かに自分もライダー始めたいです、って言われたらオススメする作品の1つですね。
OP曲が90年代アニメにありそうな感じなのも、個人的にはポイント高かった!
【平成15作目】仮面ライダー鎧武
〜笑っていられるのは今のうちだけ〜
脚本は虚淵玄、ライダー作品にしては珍しく最初から最後まで内容が固まっているため前半から伏線が散りばめられている、と有識者から熱い情報を得たため視聴。
今作では武将とフルーツがモチーフになっていて、放送開始当時にその情報だけは知ってて「いよいよネタ切れか?」なんて思ってた。素人がごめんなさい。
なので、ちょっと突飛すぎるなぁなんてイメージだけを漠然と抱えている状態だった。
輪をかけて突飛だったな。
誰も追いつけないスピードだったよ、鎧武。
特撮に限らず、変身するタイプのヒーローって自分が変身できることを隠しているイメージがまだあったんだけど、鎧武は隠さないどころの話では済まない。
自宅で変身して同居する姉に普通に見せるし、変身したまま自室のベッドでくつろぎ、変身を利用してバイトをうまいこと回そうとかし始める。
その後観るライダーでもさすがにここまでの猛者はいなかったよ。
鎧武はそれだけに留まらず、全体的に情報量が多い。
謎ダンス対決システムに、その後敵となるインベスを利用しての謎ゲーム、初心者には追いつけない展開の連続。
フルーツ超えてドングリと松ぼっくり出てくるし、バイクはチューリップだし、ベルトにドリンクバー付くし、奇抜なデザインの変身が心から楽しみになってた。
脚本:虚淵玄の現実を忘れて・・・。
帰りたい、あの謎ダンス対決になにそれと言っていた頃に帰りたい。
終盤は心が死ぬ展開の連続で、ずっとあの平穏な日々に思いを馳せてた。
私を支えてくれたのは、カチドキアームズという鎧武の新しい変身フォームだけ。
武将がモチーフなんだから、背中に旗くらい刺さる。ホラ貝だってスクラッチする。
やりすぎな変身フォームは心を元気にしてくれる、みたいなのは完全にここで脳が覚えてしまった。
でも本当にそう。
説明するのが難しい作品だけど、入口と出口がまるで違ったものになる展開は非常に好みだった!
見た目でこれだけ無茶苦茶やっといてこのストーリーっていうのは、もはや詐欺だよ。
特に気にすべきではない感じの設定がちゃんと厭な効き方をしてくれるのも、虚淵作品を味わっているぞ!という実感があるので、まどマギ、サイコパス方面の方々はこちらからどうぞ。
【平成17作目】仮面ライダーゴースト
〜声に出して読みたい日本語「俺の生き様!桶狭間!」〜
次はどのライダーにしようか迷っていたところ、脚本がヤバいともっぱらの噂なのでよかったら確認してほしいという話が来たため、確認しました。
磯村勇人もいるもんな!
結論から言うと、ヤバいと言われてしまうのもやむなし・・・というのが個人の感想。
でも磯村勇人演じるアランを中心にした話はめちゃくちゃよかった!
磯村パワーでそう見えてるだけか!?と思って、人様の感想も読みに行ったけど、同じようなこと言ってる人は少なくなかった。
初回で主人公が絶命というゴーストの名に偽りなしの展開。
ただその後に発生する99日ルールがあっと言う間にお釈迦設定になり、そのせいで恐らくテーマの1つにしていたであろう「命の大切さ」がブレブレになってしまった印象。
主人公がフェニックス状態なのよ。
過去の偉人たち(フィクション含む)の力を借りての変身は面白かったし、変身時のボイス担当であるm.c.A・Tがそれぞれの偉人に合った韻を踏んでくれるのも毎回楽しみだった!
私はやっぱり信長の「俺の生き様!桶狭間!」がお気に入り。
三蔵法師の「サル!ブタ!カッパ!天竺を突破!」も元も子もないお供の呼び方で好き。
あとは敵キャラクターとして登場したキュビが無事だったのでそこは評価してる。ありがとう。
エグゼイドのバガモンといい、こういうポジションのキャラはとにかく死にやすい傾向にあるから・・・。
みんな長生きしてよ・・・。
あと、これはほんの一瞬のシーンなんだけど、戦闘実績のない生身の女の子がステゴロで敵をぶちのめすシーンは必見。
戦地についてくるって言い出した時はどうせ人質になって終わりだろ、って思っちゃってた。
君もライダーになったほうがいい。
【平成8作目】仮面ライダー電王
〜イマジンのみんなとの日常回を300話くらい寄越せ〜
ライダーの知識がさほどない私でも、平成の中で人気があることをなんとなく知っていた電王。
主人公は佐藤健。
今回の敵はイマジンと呼ばれる存在で、そんな敵であるはずのイマジンがひょんなことから佐藤健に力を貸すことになり一緒に戦ってくれる。電王最大の特徴。
味方イマジンは4人いて全員性格が違うので、佐藤健に憑依した際に様々な佐藤健が味わえる結果になる上、関俊彦、遊佐浩二、てらそまさき、鈴村健一というラインナップ。
別キャラの味方イマジンとして追加で大塚芳忠も来る。なおやばい。
私が人ならざるものに心を寄せやすいという部分を差っ引いても、これはキャラクターへの愛着が湧きまくるし、主人公とイマジンたちとの友情に涙してしまうし、最終回でのみんなとの別れがツラくなる名作だった。
こんなに終わってほしくないことある?ってくらい終わってほしくなかったもんな。
完走後、イマジンたちが歌唱する楽曲聴き倒したよ。
電王以前と以後でライダーのスタイルや方向性は大きく変わってくるわけで、ネットに転がっている記事や情報をちょっと読むだけでもその影響力のすごさにビビる。
私の大好きな平成のてんこ盛り具合も恐らくここからアクセル踏み始めてる気がするので感謝しかない。
令和も早く正気を失ってほしい。
ストーリーもストレスが少ないし、俳優の知名度とイマジンパワーでWに同じく初心者に向いている作品だと思う。
でも個人的には2本目以降に観てもらいたいかな。イマジンシステムはちょっと特殊だし。
なんでもいいんだけどね!
デネブの飴ちゃん私もほしい。調べたら当時本当に売ってた。
すぐ金儲けに走ってくれるじゃん。ありがとう。
【平成9作目】仮面ライダーキバ
〜複雑化する人間関係。もう変身どころではない〜
2つある最推し作品の1つだよ!!!
最推しなんて何個あってもいいんだよ!!!黙ってな!!!!
世間的な評価や人気はあんまりみたいなんだけど、全作品中最も私向けの味付けがされた作品だったんだよ!
面白いのは1986年と2008年の話が同時進行で、行ったり来たりしながらそれぞれの結末に向かっていくところ。
二軸で進行していくだけで、タイムリープしてるわけではない。
だから、2008年のストーリーでは「なにそれ」と思ったことの答えが1986年のストーリーで明かされたりする。おもろ。
最初はちょっと混乱するけど、登場人物の顔を覚えたらそれで判断付くから全然困らなかったな。
キバは「昼ドラ」とも評されている作品なんだけど、誇張表現とかではなくマジで昼ドラ。
後半は人間関係がどんどん複雑になる。京極堂シリーズかと思った。
これは視聴中の私のツイート。
なにかそれに当たるのか説明はできないが「それどころではない」展開が延々と続く仮面ライダーキバ
— 久川 ヒサヲ (@Hisawadee) 2021年10月7日
興奮しすぎちゃって軽微な誤字のままツイートしちゃってるもんな。
変身は大事だし、戦うべき相手と熱い展開もちゃんとある。
でも、ずっとそれどころじゃない。
そしてなんと言っても、電王人気に後押しされて爆誕したしゃべるベルトことキバット。
キバットは杉田智和の声帯を持っているし、のちに石田彰の声帯を持った奴も出てくる。
しゃべるベルトて、と最初は思ってたけど、主人公が思うように動けない状態でもキバットが飛んできて噛んでくれたら変身できるし、キバット自身でも多少敵に攻撃はできるし、腹部に斬撃をくらった際には口で受け止めてた。
超有能システム。
しかもキバットは風呂にも入るしなんなら体調も崩す。カゴのベッドで氷嚢当ててるのも可愛い。
後にも先にもこんな展開とギミックのライダーはないし、全ライダー大投票で発表された25位以内には入ってなかったけど私は大好き!!
ちなみに主人公の瀬戸康史は、全出演者の中で最も顔が可愛いです。
【平成10作目】仮面ライダーディケイド
〜そのタイプのトイカメラ、私も持ってたよ〜
ディケイドに関しては私が全面的に悪いんですわ。
なにが悪いってのは、私のコンディションの問題でディケイドを今一つ楽しめなかったっていう。
作品は悪くない。
この頃はまだ「電王より前の作品はとりあえずいいか」と思って視聴していなかったし、ライダー愛も育ちきってなかった。
ディケイドはここまでのライダー全部に変身ができる。夢の塊。
その夢の塊感は十分にわかるんだけど、こっちからなにか言わせてもらうとすればストーリーらしいストーリーがなかったのはしんどかった・・・。
これについては公式にも「追うべきストーリーはない」と明言されてたから、私の物語を読み解く力が急に死んだとかではないはず。
あとは主人公が私向けじゃなかったのも厳しかったかな・・・。
ただ、プロライダーファンの間ではかなり人気が高いのがディケイド!
私もいつかその輪に入れる日が来るといいなと思ってるから、そのうち再度視聴してみたいと思ってるよ!
【平成12作目】仮面ライダーオーズ
〜最終回のタイトルテロップが天才。キレた〜
22作品を観た中で最も総合力が高いと感じたのはオーズ。
もちろん個人の見解だけど、今でも熱いファンが多数いるというのは、それだけ広く人を惹きつける要素があったからだよね。
放送当時も話題になっていたのをなんとなく感じていた、タ!ト!バ!の変身、イマジンのように和気藹々とはいかないアンクというバディ的存在、主人公の温度感も熱血すぎなくてちょうどいい。
オーズはOP曲もめちゃくちゃ好きなんだけど、ストーリーの塩梅もちょうどよかったし、楽曲に負けない前向きさと切なさが同居した完成度の高い最終回も大満足!
全体の雰囲気もシリアス展開がありながら明るく、最終回のタイトルテロップが平成史上最高だと個人的には思っているので、ライダーどれかやってみたいと言われたらこれもおすすめする作品の1つ。
ちなみに主人公は科捜研のろたくんだよ。
私はなんだかんだできっちり仕事する里中のことがだいぶ好き。
【平成13作目】仮面ライダーフォーゼ
〜40周年記念作品なので宇宙にも行くし吉沢亮も出る〜
福士蒼汰主演作品であることと、このどえらい見た目でなんとなくご存知の方も多いかもしれないフォーゼ。
前作のオーズがめちゃくちゃよかっただけに、これはハードル高いぞ・・・!と思って視聴を始めたけど、全くオーズと比較させない仕上がりですごく楽しめた!
基本事件は主人公が通う天ノ川学園内のみで起こり、主人公たちは仮面ライダー部を作って部員のみんなで力を合わせて事件を捜査したり、敵を倒したりする。
前回はバディの印象が強かったけど、今回はチーム感が全面に出てる。
バイクごとロケットで打ち上げられて宇宙へ行くのも鎧武ばりの突飛さだけど、まぁ40周年記念だし一発宇宙決めとくか!って発想にもなるよな。めでたいし。
花火と一緒。
事件がコンパクトだったり、シリアスパートが長く続くこともなかったから物足りない人もいたかもしれないけど、震災後の作品ということを考えると納得だし、今までのライダーになかった爽やかで明るい青春学園ストーリーを見せてくれてありがとうという気持ち!!
吉沢亮もいるもんな!!!!!!!
ちなみに吉沢亮はこれに変身する。
スーツにスワロフスキーみたいなの付いてるけど、吉沢亮なのでそりゃ輝きもする。
変身してからの現場への駆け付けかたがエグいけど、吉沢亮なので不思議じゃない。
菅田将暉や佐藤健でさえ「この頃はまだ垢抜けてなくて可愛い印象だなぁ」なんてニコニコしちゃうのに、吉沢亮さんは完パケ。マジでビビるからみんなそれだけでも確認してほしい。
放送当時を知る有識者からは、当時はまだ当然吉沢ブランドはなかったけど「顔がいいので」で色々片付けられてはいたとのこと。
「吉沢亮だもんな」「なんでだよ!吉沢亮だぞ!!」ってしながら観られるのもフォーゼの魅力かもしれない。
サンキューフォーゼ。
【平成14作目】仮面ライダーウィザード
〜クイズこのエレメントの変身サウンドはなんでしょう〜
当時世間がざわついていたシャバドゥビタッチ変身をついに拝んだぞ!!
ライダーの見た目からクールな作品だと思っていたら、全然そんなことなかった。
そんなことなくもないけど。
やっぱ変身ベルトが全てをかっさらっていくんだよな。
火、水、風、土の力が宿ったリングとシャバドゥビタッチ変身という一度聞いたら忘れられないサウンドはもちろんのこと、魔法陣をくぐるスタイルの変身はちょーかっこいい!
でも魔法陣をくぐる時に聞こえるんだよ「ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!」って。
変身を数回見たところでふと気がつく。
そんなまさかと思った。
そんなことさすがにないって思ったけど、念のため有識者に確認をした。
「これは、フレイム(火)の力で変身してるからヒーヒーって言ってるの?」って。
本当にそうだった。
風はフーフー言う。水はスイースイー、土はドッドドッド言う。
フレイムドラゴンという火のパワーアップ変身フォームになった時はボーボー言ってた。火力上がってる。ウィザードは私を笑顔にしてくれるね。
もちろんここからは他変身フォームの音当てクイズが始まりました。たぶんリアタイしてた人たちもやってた。
指輪職人の小倉久寛を馬車馬のように働かせて、もっともっと新しい指輪量産させたかったよ。
ストーリーとしてはちょっと溜めが長い感じもあったけど、あることがわかってからそこまでの謎が一気に明らかになっていく瞬間は爽快だった!
ロングコート風のライダースーツを活かした回転多めの戦闘は画面映えするし華があってかっこいい!
無駄な布なんてあったらあっただけいいもんね!
あと、すごめの魔法を使う時にベルトが「チョーイイネ!○○○サイコー!」って言ってくれる。
自分に自信をなくした時に心の中で再生していきたい。
【平成16作目】仮面ライダードライブ
〜車に乗ってるのが気になるのは最初だけ〜
バイクにあまり乗らないどころかいよいよ車かよ、と世間を賑わせ、当時たまたま観た回では車で敵を跳ね飛ばしていた姿が交通事故にしか見えなかったドライブが来ました。
主人公は正義感と熱さを持ちながらもほどよく軽いキャラクターで顔は竹内涼真。
さらには内田理央がサポートもしてくれる。あまりにも可愛い、好き。
ドライブのベルトもしゃべってくれると聞いてはいましたが、思ってる5倍はしゃべってきたよ。
でもこのしゃべりまくる理由もちゃんとわかるし、ベルトにちゃんと表情が出るのも愛着がもてて非常によかった。
なぜ車に乗っているのが気になるのは最初だけなのかと言えば、それを遥かに上回るサウンドや武器、ベルトさんも困惑するレベルである主人公の死んだネーミングセンスなど、あげればキリがない飛び道具が次々に投入されるから。
ネーミングセンスは本当にどえらいんだけど、私もこれでよくない?って似たようなことする自信はある。
わかりやすさを重んじる泊くんの姿勢、好きだよ。
思えばベルトさんをベルトさんで済ませてた時点でその片鱗はしっかり見えてたんだよな。
詳細は書き出したらキリがないから割愛するけど、初回からトップスピードでぶちかましてくれる作品なので、そういうのが好きな方には大変おすすめできます。
最終的には、押しボタン式歩行者信号が武器になる。人の想像力は無限大。
敵であるチェイスとサブライダーであるマッハの話もかなりよくて、リアタイしてちゃんと作品と関係性を築いた上でこの展開を見せられたら涙止まらなかっただろうなと思った。
駆け抜けただけの人間には味わえないものがライダーにはあるんだよ。
シフトカーたちも大変可愛かった!性格があるってわかってからは特に愛おしさ増した。
PS.ハマケンもいます。
【平成19作目】仮面ライダービルド
〜Be The Oneは語り継がれるべき神曲〜
平成ライダーの中で1番面白かったわ。
あまりの面白さに当時の私もこの状態
ビルド頭イカれとんのかってくらい面白い
— 久川 ヒサヲ (@Hisawadee) 2021年10月19日
11月6日に放送される全ライダー大投票までに平成令和の完走ができたらなぁ、というのをなんとなく思ってた私。
この頃には本気を出したらいけるという見通しが立ち始めて、盛り抜きで1日最低でも12時間はライダーを視聴してた。どうかしてる。
お昼を食べる1時間はライダーもお休みしてヒルナンデスを見てたんだけど、ビルドは止まらなくてぶっ続け。
おもろすぎるのよビルド。
ここ最近ライダーから離れてしまっていた人にも帰ってきてほしい、というコンセプトで動き出したらしく、ストーリーにもかなり力を入れていた模様。
それにしても面白すぎ。終盤手前でちょっとダレるって意見もあったけど、私は全く感じなかった。
そこまでがあまりにジェットコースター展開だったから、失速と捉える人がいるのもまぁわかるっちゃわかる。
ライダー愛がしっかり育って、自分を楽しませてくれるライダーたちのことが大好きという自覚が芽生えてからの「戦争」とその「兵器」として使われるライダーの設定は相当しんどかった。
でも、だからこそこのタイミングで観てよかった。真正面からしんどくなれたので。
実はビルドはリアルタイムでやろうとして、録画をミスったかなんかで結局やめちゃったっていう過去があって、でも曲だけは好きでずっと聴いてた。
これが1作目だったらついていけなかったと思うし、今思えばそれも正解だね。
主題歌であるBe The Oneは神がかり的な名曲。
16話で流れてきた時泣いちゃったし、傷ついたヒーローが立ち上がる姿が見えるイントロはたまんないんだよなぁ!
クローズマグマが変身も含め超絶かっこいいから!!いらんもんは付いてたら付いてるだけいいんだよ!
グリスブリザードの「できてるよ」も死ぬ。世界一かっこいい変身なので、みんなもベストマッチしていこうな。
【平成1作目】仮面ライダークウガ
〜登場人物全員の精神が安定している奇跡の作品〜
なんでここでクウガ?と思う人もいるでしょう。
当初は電王〜だけでいいかなと思ってたよ、私も。
だけど、ビルドの次作であるジオウは平成ライダーが全部出るということで、ディケイドでの反省を活かしてやらせていただきました!
やっぱり、やるからには全力で楽しみたい!
クウガがなければ平成ライダーはなかったわけで、内容なんてなんだっていいんだよの精神で再生をしたけど、平成後期にはない空気感は味変にもなったし新鮮な気持ちで楽しめた。
圧倒的に訴えたいこととして、オダギリジョー演じる主人公の五代くんを始め、全登場人物の精神が安定していて人間ができているというのがあるんですよ。
前期ライダーはこの後、人の話を聞かない連中のデパートみたいになるから。
五代くんは突然クウガとしての能力を手に入れてしまったんだけど、冷静に考えると狂気とも思えるレベルの前向きさでもって、新しい技の開発もがんばったりする。
変身と変身後のフォームチェンジの掛け声を変えたほうがいいんじゃないか、と言い出した時は微笑しすぎて祖母みたいな気持ちになった。親にすらなったことないのに。
だけど仲間ライダーがいない代わりに警察が協力者としてちゃんと機能してくれて、ちゃんと一緒に戦ってくれる。
警察側のみなさんも最初多少の摩擦はあったにせよみんな物分かりがいい。
相棒的ポジションになる一条さんのこと好きにならん視聴者おらんだろあんなもん。
現実世界にライダーがいたらこういう感じかも、と思わせるリアリティーもよくて、ライダーだけど刑事ドラマみたいな仕上がりだった。
本当に大人のための特撮っていう感じ。
敵であるグロンギがグロンギ語でしゃべるので何を言ってるのか全然わからんのよ。
全然わからないのにまあまあの尺しゃべってくる。
しかし、調べると全部翻訳してくれてるサイトがすぐ出てくる!ヲタク怖い!すごい!
必要な方はそちらを片手にご覧ください。
【平成2作目】仮面ライダーアギト
〜ミステリー要素強め。朝8時台からやっていい複雑さじゃない〜
唯一放送当時にちゃんと観ていた作品。
とにかく難しいのと要潤が出ていたこと、神木隆之介が可愛かったこと以外の記憶がないので実質初見。
改めて観ても難しかった。
大枠はわかる。あかつき号の話やアギトの能力のこととか。
謎が謎を呼ぶ展開も引き付けられるし、私みたいにミステリーが好きな人はきっと楽しめる作品だと思う。
しかも謎だけじゃなくて各キャラクターにしっかり感情移入できるし、メインとなる3人はもちろん脇を固めるキャラたちの心模様も大事にされてた。
エヴァもそうだったように、アギトも結構神々や神話、それらと人間というものがベースにある感じで、こちらの知識不足で拾えてなかったんだろうなぁという感覚を観ながらでもひしひしと感じた。
その分考察ブログを読むのが楽しくなるし、ここはこういう意味だったんじゃないかってついつい自分の中で深掘りして考えたくなっちゃうんだよね。
平成後期のライダーはライダーとして戦うことに苦悩してないみたいなツイートを見かけてしまったことがあるんだけど、みんなそれぞれ形は違えと悩んだり苦しんだりはしてるんだよ。
大なり小なり、所謂普通の人間というものではなくなってしまっているわけで。
ただ、それを加味してもアギトにおける自分の意思とは全く関係なしにライダーとしての能力を手に入れてしまった人たちの描写は際立つ部分があってかなり見応えがあった!
要潤のG3も効くポジションにいて、日曜朝の起き抜けの頭じゃ到底追いつけなくて最高。
ライダーの能力を手に入れてしまったが故に起こるであろう不幸の全てを背負わされるギルスも、最後は可愛いお友達ができて思わずニッコリしちゃったよな!
とにかく面倒で鬱陶しい北條さんもよろしく!
【平成3作目】仮面ライダー龍騎
〜CG技術が急成長。13人もライダーがでてくるけど大丈夫〜
脚本:小林靖子のクレジットに期待大で視聴を開始。
13人もライダーが出てくるということで、脳の容量がとうの昔に限界を迎えている私はビビり散らかしていましたが、よかった。
出てきてすぐ退場になる奴もいるし、5人くらいわかっといたら全然問題なかった。
それにしても、まるで見つめている方向の違う人間の感情に短時間で晒されるというのはこんなにも疲れるものかと・・・ら完走した時にはぐったりしちゃった・・・。
これは12時間視聴とかしてる私がバカなだけで、それだけ複数人個々の感情がちゃんと描かれていたっていう証拠!
誰目線で物語を見つめるかによっても感想が変わってきそうだし、その人の大切にしているものがなにかによっても読み解き方にかなりばらつきが出そう。
私が見つめた仮面ライダー龍騎、ってタイトルで感想文回し読みしたい。
時代というか世相というか、その時の空気がきっちりパッケージされてる作品だったので時間が経ってから改めて評価をされたっていうのも納得だった。
渦中にいるとわからないことってあるもんね。
13人のライダーが最後の1人になるまで戦わないといけないんだけど、東條というキャラクターが残りのライダーを一掃しようと考えた作戦が賢いと思わせるわりにパワーに満ちていてとても好きだった。
思い切りとパワーはいつの時代も大事。
難解なストーリーではないけど、白黒の答えが簡単に出せないという意味で難しい話だった龍騎。
それぞれの想いが交錯しまくるから、感じたことを伝えるのもまた難しい。
ちなみに主人公は終盤、子どもにトラウマになるのでは?と心配になっちゃう展開になります。
ドラグランザーと呼ばれるバイクのデザインが
龍騎のバイク車検通らんそうで好き
— 久川 ヒサヲ (@Hisawadee) 2021年10月25日
こうなっちゃう仕上がりなので、よかったら検索してほしい。
【平成4作目】仮面ライダー555
〜全部かっこいいので無理という感情に綾野剛を添えて〜
私の最推し作品の2つ目はこれな!!!!!
555はかっこいいもんな!!!
OPも見た目も技も変身サウンドも全部かっこいい上にストーリーが私の好きなタイプ。
そりゃ無理よ。
555はファイトスタイルもいい。
平成後期は派手な必殺技やてんこ盛りの変身フォームに夢中でそこまで意識が及ばなかった。
ウィザードがえらく回転するな、ってくらい。
でも、ライダーはそれぞれちゃんとファイトスタイルが違うということに平成初期作品を見ていく中で気がついた!
555はヤンキーのケンカみたいな戦い方するんですよ。
悪を成敗っていうよりも、とりあえず目の前のこいつ沈めたろみたいな。
元々のセンスと野良で鍛えた所謂喧嘩殺法は、いい意味でライダーらしくなくて光ってた!
この後のブレイドやカブトがきちんと格闘技を知っているタイプの戦い方をしていただけに、より際立ってたよ。
必殺技のクリムゾンスマッシュも無理。かっこよすぎて怒っちゃう。
555の変身は人が作り出したシステムで、人が作ったものだからこそ必殺技を出すにも装置を付けて準備をしないといけないんですよ。
この準備と待機姿勢までもがかっこいい。スーツアクターの高岩さんから生まれた偶然の産物に感謝しかない。
ガラケーでの変身も、人が開発したシステムっていう前提のおかげで「それならその当時の技術使うよね」って自然と受け入れられて変な古さを感じずに済んだ。
それでさらにストーリーまでいいときたら困っちゃうよね。
ノートルダムの鐘じゃないけど、誰が人間で誰が怪物か的なことを考えずにはいられなくなるし、何をもって正義なのか、何をもって悪なのか、その選別は誰がするのかとか展開していくストーリーの中で悶々としてた。
草加にイライラしながら。
草加は全ライダーの中で比較にならないくらい嫌いだし、気持ち悪い奴だった。
必要悪の域を超えてる。
非常に人間臭いキャラクターなので好き、という意見や過去を考えるとあんな仕上がりになってしまうのもやむなし、という声もあるけど、女への迫り方がキモすぎるので私は無理。
あぁいう男はなにがどうなってもダメ。
そんな草加の話はさておき、555といったらやっぱり気になるのは綾野剛。
ライダーではなく敵側での出演なんだけど、かなりいい役をもらっていて見応えがあるので気になっていた人がいればこの機会に是非。
数回出て終わりではなく、しっかりストーリーに絡んできてくれるよ!
555は敵であるオルフェノクの設定も、まあなんとも心がしんどくなる感じで優秀なんだよね。
デザインも統一感があっておしゃれだし、初回から視聴者を絶望のドン底と割り切れない感情の谷に突き落としてくれる。
あまりにも素晴らしい。
最終回は、非常に後を引く濃い余韻・・・現代だったらpixivのタグがパンパンになるだろこんなもんよ、みたいな終わり方してくる。
好き。大好き。standing by complete!!
【平成5作目】仮面ライダー剣
〜橘さぁん!!!!!!!!〜
職業としてのライダーということで非常に楽しみにしていた今作。
お仕事アニメ大好きマンの私は、お仕事としてヒーロー業をやるということをどう描くのか期待に胸を膨らませて再生。
まさか第1話で組織が崩壊するとは思わなかったよね。
本当に驚いた。いくらなんでも尖りすぎ。
私の期待していた部分は20分もかからずになかった設定みたいになった。
終盤に給与の振り込みが途絶えたと主人公が嘆くシーンがあるけど、それ以外は特になんもない。めちゃ細かく探したらあるかもだけど、リアタイしてた人たちもあのシーンまで忘れてたと思う。
っていうか給与はちゃんと支払われてたんかい。
正直ブレイドはそこまで刺さらなくて、ストーリー的にはチャレンジしたい気持ちが先走ってるような印象だった。
同じようなことを感じていた人も実際多かったみたいで、ただ「終わり良ければすべて良し」を地でいく作品という感想を多々目にする。
中盤でネタバレをしない程度にそういった感想を複数読んだけど、ここまでの展開を全てよしとするってどんなエンディング?と半信半疑だった私、最終回で無事に「終わり良ければすべて良し」と天を仰ぎました。
ライダー史に名を残す最高のビターエンドが待っていた・・・。
ジオウを全力で楽しみたい、というのも平成前期を観る理由になってたから、このエンディングのせいでジオウのブレイド回がとんでもなく心をえぐってきてくれたのはキツかったけど嬉しかった。
この最終回のために残りの48話は存在していると言っても過言ではない最終回。
終わった後はちょっと放心してしまった。
【平成6作目】仮面ライダー響鬼
〜異色すぎるライダーは最高のお仕事ドラマ!〜
フォーゼやエグゼイドともまた違う、明らかに様子がおかしい見た目でお馴染みの響鬼。
新人や若手俳優を起用してきたここまでのライダーから一線を画し、主役には細川茂樹が抜擢され、作中でも仮面ライダーという単語は出てこない仕様。
これまでにも仮面ライダーと称されない作品はあったけど、響鬼ではライダーに当たるポジションの人たちが「鬼」と称され、敵である魔化魍(まかもう)退治も「出たな!魔化魍!」みたいなテンションではなく、調査→発見→退治と非常に業務感が強い段階的な作業になってる。
ブレイドより圧倒的にお仕事ライダーでは?
私はお仕事アニメが大好きだから、賛否分かれたこの響鬼もかなり好きだった!
でも、当時子どもにウケなかったっていうのもすごいわかる。
私も子どもだったら絶対食いついてない。
響鬼は猛士(たけし)という組織の一員で、そこには響鬼意外にも響鬼みたいな鬼が複数所属し、先輩後輩の育成制度やシフト表による勤務管理も有り、情報管理室のようになっている和菓子屋から随時魔化魍の情報が発信され、サポート役の仲間や後輩鬼と共に現地へ機材車で向い、ディスクアニマルと呼ばれるアイテムで詳細な調査を行なってから敵を倒します。
ほーんと、こういうの大好き興奮しちゃう。
組織の名前が猛士ってダサくない?みたいな声も見かけたけど、初手のエグゼイドでポッピーピポパポを喰らっている身としては、組織の名前が人名っぽいくらいなんてことなかったな!
ライダーだと思わず、特撮お仕事ドラマだと思って見れば抵抗感のある方でも多少は受け入れやすくなるのでは・・・。
キャラクターも落ち着いている人が多いし、猛士の面々も仲が良く全員で協力してやっていってるのも個人的にポイントが高かった!
桐矢京介は除きます。
途中で本当にクッソ面倒な奴が参加してきちゃうんだよな・・・。
でも、ライダーの枠で放送している以上はまったりのんびりお仕事ドラマを展開しているだけともいかないだろうからやむなし・・・にしてもストレスすぎたけど。
ライダーを欲している人には物足りないかもしれないけれど、私と似た嗜好を持っている人方にはめちゃくちゃに観てもらいたい作品。
観てくれたら桐矢への文句も喜んで聞きます。
【平成7作目】仮面ライダーカブト
〜おばあちゃんが言っていた、カブトは見た目が100点だと〜
ここにきて原点回帰とも思える昆虫モチーフ。
これは見た目だけで「このライダー始めてみようかな」と思わせる天才的デザイン。
天才が暴れまわっちゃってる。
カブトにはキャストオフとクロックアップっていう2大全人類大好きだろ要素が備わってる。
画像を見てもわかるように、赤くカブトムシを思わせる見た目の後ろにシルバーのちょっともったりしたのがいるんだけど、これもカブト。
カブトはエグゼイドのような2段階変身をする。
この2段階変身がキャストオフ。脱皮みたいなね。
まずはシルバーのやつに変身、その後ベルトを操作してキャストオフ→赤いカブトムシスタイルへ。
これがべっらぼうにかっこいいんだよなぁ!もう!
男の子はこういうの好きだよね、じゃ済まされない。
キャストオフは全人類が好き。知ってる。
もう1つのクロックアップは、サイボーグ009の加速装置やSPECの一(にのまえ)みたいなやつ。
周囲よりも圧倒的な速さで動いて戦うから、我々一般人の目には見えないのよ。
今この瞬間も、もしかしたら目の前でカブトが戦ってるかもしれない!
もー、好きでしょ。こんなん。
男だけのワクワクで収められてたまるかよ。みんな好きだわ。
カブトのファイトスタイルが、相手の出方をきちんと見て技をかわしてカウンターで打ち込むタイプなのも、このクロックアップでさらに魅力的に見えるんだよ・・・。
圧倒的な動の能力と静かに戦況を見据えて敵を打ちのめす感じが・・・たまらんね・・・。
さらにカブトは中の人までかっこいいん。
主役は水嶋ヒロ。フォーゼでの吉沢亮に同じく、こちらも初回から完パケです。
主人公はなんでもできちゃう完璧超人という設定。なんせ見た目が水嶋ヒロなので全部納得。フィクションにならない。
一歩間違えれば鼻につく嫌な奴にもなりかねないキャラクターだと思うんだけど、愛嬌というか、庶民たちが愛せる隙みたいなものもきちんと同居していて、絶妙なバランスのもとに輝いている主人公だった。
ストーリーに関しては私はあんまりだったけど、サブライダーのガタックをはじめかっこいい変身がたくさん見られるのがカブトの醍醐味でもあると思うから、最後の雑なパリ描写も含めてトータルでOKです!
【平成20作目】仮面ライダージオウ
〜平成のお家芸!爆盛り変身の集大成〜
平成最後を飾るのはジオウ!!
待ってたー!!!!
観る前から断片的にヤバい情報ばっかり入ってくるからワクワクしてたー!!!!
ライダーで検索をしていると、目的としている作品以外の画像も引っかかってくるわけで。
そんな中で会ってしまったのがジオウのこれ。
世間じゃ仏壇と呼ばれているらしい。
それを知らずにこの変身フォームを知った私は良くない買い方したロレックスって呼んでた。
そう、ジオウのモチーフは時計。
主人公が変身するジオウはアナログ時計、サブライダーであるゲイツはデジタル時計、そして3人目のライダーとして登場するウォズはスマートウォッチ。
時代を感じる。なにかと今を感じさせてくるのがジオウ。
主人公の生年月日が設定上2000年で引いてたら、本人もリアルガチ2000年生まれだった。
電王の主人公は1988年生まれ設定だったのに・・・。
ジオウは時をかけます。
その中で過去のライダーたちに出会い、変身アイテムであるライドウォッチを入手→そのライダーに変身が可能に。
しかし、さすがは平成の集大成。過去ライダーをモチーフにした変身もただでは済まない。
これは鎧武のライドウォッチで変身したジオウ。
これ公式サイトの方がわかりやすいので是非とも検索してもらいたいんだけど、オレンジのはずなのにちょっと離れたらタラバガニにしか見えない。
こちらはWのライドウォッチで変身したジオウ。
ガイアメモリがデカすぎる。
こんな感じで、平成特有の盛りすぎ変身が極まりまくってます。
秩序を失ったラーメン屋みたいな変身は元気が出るから大好きなんだけど、ここまで19作品で鍛えられてきたはずのライダー筋肉が一切役に立たない場面がいくらなんでも多すぎるのよ。
ディケイドに関しては顔が画面で本当に普通に笑ってしまった。
顔の四角い部分が画面。顔面タブレットだと思ってもらったら大丈夫。
ジオウはそもそもから顔に「ライダー」と書かれている奇跡のデザインなんだけど、過去のライダーに変身したらその都度顔の文字が変わるし、足の裏には「キック」と書かれていて、ライダーキック時にはそれが見えたり、当たり前みたいにロボで攻撃したり、情報量が尋常じゃない。
まぁ、仮面ライダーだしな。であっさり受け止められる部分がかなり多くなった自分も怖かったけど。
なんであれ、そうはならんやろ!なっとるやろがい!は人を元気にする。
元号が変わるときのお祭りムードを考えると妥当。
時代に即したライダー。
そして、冒頭に紹介したグランドジオウ。良くない買い方したロレックスフォームに変身する時がいよいよ訪れます!!
ストーリーを踏まえてもヤバいわ、となるに違いないと思っていた私。
感動して半泣き。
変身する時にね、ここまでの全ライダーを観てきた人へのご褒美みたいな演出があってね・・・感極まっちゃった・・・。
感動する映像集の1つに余裕で加えた・・・グランドジオウの変身最高・・・。
見た目ヤバいのは変わらんけど。
主人公が最後、ある問いかけをされるシーンがあって、たぶんこれまでの主人公なら「それでもやるよ!」とか「不安だけど、仲間がいるから!」って答えると思うのよ。
でもジオウの主人公は「なんかいける気がする」って答えるの。
今時の若い子って感じで、私はこの受け答えがめちゃくちゃに好きです。
ストーリーについて全然触れなかったけど、ジオウはお祭りだと思ってるので。
ちなみに、スマートウォッチライダーであるウォズの変身ベルトはCV.MOROHAのアフロくんです。
【令和1作目】仮面ライダーゼロワン
〜史上最高の第1話。新時代の幕開け〜
ついに令和ライダー突入!時代が変わった!
なのにコロナ禍の煽りを受けてしまったの心の底から悔しすぎる・・・。
主人公はお笑い芸人を目指していたのに、父親の死によって社長職に就くことになってしまった飛電或人(ひでんあると)。
名前からしてとんでもなく令和。
今作では人間とヒューマギアと呼ばれるアンドロイドとの関係性や共存なんかをテーマにストーリーが展開していきます。
そこで忘れちゃならないのが滅亡迅雷。
人類を滅亡させるというわかりやすい目的をもったヒューマギア4人組。
目的がわかりやすけりゃかっこよさもわかりやすい。
コロナがなければ彼らはさらに活躍したり、主人公と絡んだりという設定もあったらしい・・・。
前半はこの滅亡迅雷と主人公たちで話が展開していくんだけど、結構ヒリヒリさせる内容で良い緊張感が維持されていて相当楽しませてもらいました!
その後のお仕事5番勝負編で急にストーリーの人格変わってビビったんだよな。
その後コロナの影響で特別編が挟まったりしてリズムが狂ってしまったのももったいないし悔しい・・・ゼロワンはなにかっていうとそういう感想ばかりになってしまう・・・。
めちゃくちゃ個人的なことを言えば、21年春アニメ「Vivy -Fluorite Eye's Song-」で人間とロボットの話の最適解を見つけ出しちゃってたのも、ちょっと物足りなさを感じてしまった原因かも。
でも!!
新しい時代のライダーが始まる第1話は平成シリーズを含めても1番じゃないかっていうくらいの完成度なんですよ!!
なんと観られちゃう!!!!
平成ライダーとは一味違うライダースーツのデザインからもわかるように、ゼロワンはスタイリッシュ。
変身も「まだこんなにかっこいい変身があったのか!」と20作品を経てきてもなおそう思わせてくれる仕上がり!
その後の戦闘シーンや主題歌のタイミング、その全部が100点。
新しいライダーの始まりだ・・・!!
本気でそう感じさせられて、自分でも目が輝いてしまっているのがわかった。
かっこいいんですよ。かっこいいんです、ゼロワン。
映像技術も相まってテクノロジーを感じる場面の多いゼロワンだけど、1人だけすべてをパワーで片付けてくる愛おしい奴もいます。
やはり令和であっても、力こそパワー。
【令和2作目】仮面ライダーセイバー
〜主題歌よありがとう。これは約束されたハッピーエンド〜
友人が激ハマりし、底無し沼に2度漬け3度漬けされていた作品。
今作は龍騎ばりに登場ライダーが多く、みんなそれぞれに推しが見つかっているご様子。
主人公は作家ということで、ジャンルに偏りはあれど読書が好きな私の期待も大。
変身アイテムが本だったり、物語を紡ぐ、1人1人に物語がある、という方向で主人公が作家であることが活きてくるので、ちょっと思ってたのとは違った・・・。
セイバーにおいて私が圧倒的に良かったと感じる部分は3つあって、まずは2人目のライダーであるブレイズのキャラクター。
こんなに受け入れやすくて心優しいセカンドポジションそうそうおらん。
味の濃い人間の満漢全席になりがちなライダー作品において、ブレイズことりんたろうくんの存在はマジで砂漠のオアシス。
こういうタイプの子がまだこのポジションに置いてもらえるなんて・・・!って感動しちゃった。
最初から最後までずーっと良い子。でも真っ直ぐで優しくて、人の気持ちに寄り添えてしまうが故に本人も途中かなり歯痒い思いをしたね・・・がんばったね・・・。
このポジションでこのキャラクター性は相当希少価値高い。
みんなもっとりんたろうに感謝した方がいい。
2つ目は敵であるデザストの存在。
複数登場するライダーの1人と心を通わせていく描写とその結末は主軸の話を食うレベルで良かった。
敵キャラが主人公側の人間と触れ合うパターンはこれまでにもあったけど、デザストは異質なんですよね。
当人もその異質さから思い悩んだりするわけなんだけど。
敵だけど心は善良とかではなくて、でもちゃんと個と向き合うことはきちんとできる。
セイバーは味方同士が仲違いをしてしまう描写が際立つから、より一層デザストのそういう部分が刺さってくるだよな・・・。
CV.内山昂輝だし。
根っからの善きキャラクターではないからこそ、彼自身の未来に不安も募らせることができてさらに一段ストーリーを味わい深くしてくれました。
3つ目は主題歌。
絶対にハッピーエンドが待っていると確信させてくれる最高の主題歌!
これもまぁ賛否あったみたいだけど、この曲で鬱エンドなわけねぇわな!と大あぐらをかかせてくれたおかげで、何が起こっても「大丈夫。川上洋平が唄っているうちは大丈夫」って心を強く持てた。ありがとう。
久しぶりにED曲があったのもよかったね!響鬼ぶりかな。
もっと個々のキャラクターを掘り下げてほしくもあったけど、撮影も色々と制限される中で多人数ライダーをやりきって、ここまでファンタジーなライダーを生み出したセイバーはまた新しいライダー像を作り上げてくれたと思ってる!
最後の視聴者投稿動画に私は「え?」ってなっちゃったんだけど、友達はしっかり感動していたので、物語はほんとに人それぞれ。
以上です。
いかがでしたか?
ここまでで2万字近く書いてしまったので、読んでくれた人にまずありがとう。
刺さった作品とそうでない作品とで感想に明らかに差があったと思うけど、どのライダーに心奪われるかは人によって異なるから!
私はまず1番にストーリーが気になるタイプで、中でも井上敏樹さんの脚本が好み。
でも、変身フォームや技、アクションや敵キャラクター、主演俳優などなど、人によってこれってものは全然違うから、私の感想はあくまで参考程度にしておいてほしい!
参考にする人おるか知らんけど!とにかく左右されないで!
さぁ、みんなも仮面ライダー始めようぜ!とは言わないけど、気になってくれる人とりあえずなにか1作品と思ってくれる人が生まれてくれたらそれはもちろん嬉しいので、選ぶのに困ったら聞いてください。
人生は確実に潤いました。
今年はちょうど50周年ということもあって、イベントや過去ライダーの登場も多くてありがたいです。
ライダーを始めるきっかけとして色々あったと書いた中には、リバイスが過去ライダーをモチーフにしたフォームチェンジをしてくれたこともあったので、リバイスもありがとう。
いやぁ、良い趣味見つけちゃったなぁ!
おわり